25年度の田植え完了

2013年6月17日(月)、とうとうイセキ田植機さなえを使って、田植えをやりました。
約5畝の田んぼを2枚、約1反分です。
下の写真の真ん中と、右側です。
左側の田んぼは、今年は業者に任せて作ってもらっています。

2条植えの手押し式の田植機を、作ったばかりのスロープから入れて、最後はここから上がりました。

こちらの植え方は、株と株の間、株間を約30センチにしました。
疎植です。
田植機のツメが苗を取る量は、「通常」に設定したので、平均2〜3本、少ないと1本、多くて4本です。

植え付けた株の列のことを、条と言います。
その条間は、田植機の2つの爪の幅で、これは30センチと決まっています。
つまり、この疎植の田んぼは、30センチ四方の株間と条間になります。
これを尺角植えと言います。
昭和以前の古い日本の植え方です。

この田んぼの田植え用に、1箱に催芽米180グラムで育てた苗箱を12箱用意したのですが、4箱しか使いませんでした。
こちらがわに6箱分と、・・・

向こう側に2箱分、全部で8箱も余りました。

それに対して、こちらは、その西側の田んぼです。
実はこちらを先に植えました。

こちらの株間は、約15センチで、さっきの田んぼの半分の間隔です。
じつは、これがこのあたりの稲作農家の平均的な植え方で、通常植えなのですが、かなりの密植です。

条間は疎植と同じ30センチですが、植える苗の量は2倍になります。

こちらの田んぼは植えの田んぼよりちょっと広いので、、苗箱に13箱分の苗を用意したのですが、こちらに3箱分、・・・

あちらに2箱分で、合計5箱しか余っていません。
つまり前の田んぼの2倍の8箱を植えたことになります。
単純に考えると、倍の数の苗を植えれば、倍の量の稲を収穫できることになります。
ところが、どうもそうではないらしいのです。
密植のほうが疎植の田んぼより、ものすごくたくさんの米がとれると言うことはないらしいのです。
ほんとかなあ。(笑)
ということで、実際に疎植と密植の2つでやってみることにしたのです。

こちらが疎植の田んぼ。
見るからにスカスカです。
じつは、2条植えの歩行式田植機には、株間30センチで植え付ける設定はなくて、仕方がないので、「植え付け」ではなく、
「走行」モードで植え付けたのです。
つまり、「植え付け」モードの2倍のスピードで走らせながら植えたことになります。
その結果、こんなにグニャグニャの植え方になりました。

こちらは、密植の田んぼです。
比較的、条がまっすぐなのは、植え付けのスピードが遅くて、しっかり前を向いて植えることができたからです。
しかしよく見ると、2列おきにしっかり植わっていないところがあります。
じつは、田植機の植え付けつめにトラブルが発生していたのです。

練習の時には気がつかなかったのですが、植え付けつめには2つの部品があって、苗をつかんで切り取り、田んぼに突き刺す上の2本の鋭いフォークの部分と、
その下の植えられた苗を押しだし、田んぼの土の中に送り出す部分に分かれていたのです。
左側の植え付けつめの、送り出し部分が固着し、最後まで送り出すことができず、苗が引っかかる状態になっていたのです。
植え始めて半分くらいまで行ったところでそれに気づき、田んぼから上げてグリーススプレーを吹きかけながら、金づちで軽くトントンたたいていたら、
固着部分がとれて、完全に押し出すことができるようになりました。
さすがは2万円で買った田植機です。
たぶん30年選手だろうけど、いろいろ修理して、これで完全に悪い箇所はなくなりました。
田植えが終わったら、完璧に保守整備して、来年に備えるつもりです。

田植えをして以来、というか、代掻きをして以来かな、田んぼに行くのがとても楽しみになりました。
このごろは午後7時を過ぎても、ほんのり空が明るいのです。
夕食を食べた後、フォールディングチェアを持ち出して田んぼのわきに腰を下ろし、のんびり蛙の鳴き声を聞いています。
なんと、ホタルまで、そばを流れる水路にいることがわかりました。
なんだかとっても幸せな気分になります。

しかし、田植えの後は雨ばかりです。
歩き回っているばかりなのもつまらないので、農作業を行うビニールハウスの中で、工作を始めました。
この立て札は何でしょう?
カラーベニヤにラミネートした紙の番号札を両面テープで貼り付けたものです。

正解は、田んぼの番号札。
家から見て右側から、3番、4番、5番、6番と並んでいます。
写真を撮って記録するとき、この札を映してから撮影すると、後でわかりやすいのです。

ということで、3番の密植の苗の丈は、約8センチほどです。

4番の疎植の田んぼは、

同じく苗丈8センチほどです。

5番は、業者に任せている田んぼ。

ここは苗がけっこう大きくて、10センチほどあります。
株間は15センチほどで密植、1株の苗数も3〜4本ほどあり、少なくて2本、多くて5本のものもあります。

同じく6番も業者に任せている田んぼ。

やはり苗丈は12センチくらいあります。
さあ、どの田んぼの米が一番よくできるかな。

立て札の次は、またまた工作です。
このビニールハウスは、冬に出荷するキンギョソウの仕上げをしたりするところですが、夏は暑くてたまりません。
しかし、雨の日には非常に快適だと言うことがわかりました。
大工道具を持ち込んで・・・、

ノコギリで切り、なたで削り、カンナをかけ、・・・

こんなものを作りました。
何でしょう?
鳥の巣箱?
いえいえ・・・。

正解は、夜中に出没するイノシシをぜひ一度映像で捕らえてみたいと、モーション ディテクション ビデオカメラを買いました。
映っているものが動いたときだけ記録する方式で、しかも記録はマイクロSDカードです。
ビデオ装置がいりません。
これをイノシシが出そうなところにセットして、夜中のイノシシの生態をつかもうという計画です。
はたして生きたイノシシの実態はうまく捉えられるのでしょうか?(笑)

マイクロSDカードは、この後ろの部分を外して取り出せるのですが、取り出さなくてもモニターに繋いで確認できます。
モニター用に、アナログの13インチの液晶テレビを5000円で買いました。
こんなことがあるんだったら、前の古いアクオスの13インチの液晶テレビ、リサイクルセンターに売るんじゃなかった。(笑)

そしてこちらは、イノシシ脅しのセンサー式のハロゲンライト、2号機です。
これにもやはり感知式のアラームを着ける予定です。
さらに、子供用の安い防犯ブザーを使って、ブービートラップも仕掛ける予定です。
針金に引っかかって、ビービー鳴りだしたら、イノシシのやつ、たまげるだろうなあ。(笑)