ついにイノシシ現る!

6月25日の朝、ついにイノシシが現れました。
正確に言うと、24日(月)の夜、出没して、その足跡を25日(火)に発見したことになります。
場所は我が家の裏山、かつて祖父母が住んでいて、今は空き家になっている家の裏です。
雨上がりの山の斜面に、クッキリとひずめの後が・・・。

ここにも・・・

ここにも・・・

ここはイノシシの進入防止のために、コンクリートの基礎工事で使うワイヤーメッシュという鋼鉄製の金網を家の周りに張り巡らせているのですが、
そのすぐ外側を通った跡です、
足跡からして、1頭や2頭ではありません。
おそらく3〜4頭が通ったような感じです。

山の斜面を下りたり、上がったりした跡、ワイヤーメッシュとの境目を行き来した跡、
数え切れないくらいの足跡が残されていました。
イノシシたちの狙いは、このすぐ上にあるビワの実です。
完熟して落ちたビワの実が、甘い香りを放ち、それを食べにやってきたようです。

ここにもしっかり2本のひずめの跡が残っています。
これはまずい。
このまま放って置いたら、今度は表の畑の方まで出てきます。
この場所で何とか食い止めなければ。
そこで、・・・

田植えの時に使った目印のポールを、もう一度使うことにしました。
コメリでU字ボルトを買ってきて、イノシシが引っかかりそうな高さに取り付けます。
そこに取り付けたのが、・・・

これです。
子どもがランドセルに付ける防犯ブザー。
ひもを引っ張るとビービーうるさく鳴るあのブザーです。
コメリでも480円で売ってます。
これをステンレス製の細くて見えにくくて強靱な針金に取り付けて、ポールに取り付けます。

それを昨晩イノシシたちが通ったであろうと思われるけもの道に仕掛けました。

がけの上の方にまず4セット。

全てをカバーはできませんが、
昨夜イノシシたちが通った跡があるけものみちを中心に仕掛けました。

4セットだけでは不安なので、コメリで短いロープ止めを10本買ってきて、さらに2組と、
針金だけでイノシシの足にからみつき、嫌がらせて追い払うものも3セット作りました。

こんな感じです。

それでも不安なので、さらに100円ショップでパーティグッズのクラッカーを買ってきました。

これをワイヤーメッシュの支柱にくくりつけ、長〜いひもを付けて、・・・

それを家の窓まで引っ張りました。
イノシシが出たら一斉に鳴らして追い払おうという計画です。
実はこれは失敗しました。
というのも、これを使う前にイノシシの進入を許してしまったからです。
後からならしても何の意味もありませんね。(笑)

次に、どうしてもイノシシの侵入する様子を見たいので、動いたものがあるときだけ録画するモーション ディテクション カメラを仕掛けます。
ラッカーで黒く塗り、偽装のためにビニール製の偽物の木を取り付けました。
なんだかコンバットみたい。(笑)

これをイノシシたちが通ったワイヤーメッシュの外側の斜面に向かってセットしました。
赤外線カメラなので、暗闇でも映るのですが、
どうせならカラーで撮ってやろうと言うことで、センサー式のハロゲンライトも横に置きました。
でも、こちらの方は白木のままで、屋根にはポリカーボネイトの波板が付いていて、思いっきり目立ってるし。
これじゃあ、わざわざカメラをカモフラした意味ないかも。(笑)

カメラからは家の中まで映像出力のケーブルを引き込んで、24時間監視できるようにしました。
何かの動きにつき、1回で30秒ずつ録画します。
16MBのマイクロSDカードで、5時間分、何かの動きを600回分記録できます。
何か動きがあれば、間違いなくとらえることができます。

ところがなんと、このカメラが役に立たなかったのです。
というのも、この仕掛けを仕掛けた夜、イノシシたちが出てくるのは真夜中か、明け方近くだろうと思っていたのですが、
なんとまだうす明るい午後7時30分頃、がけのいちばん上の方に仕掛けた4つのブザーのうちの1つにイノシシがかかったのです。
まだ来ていないだろうと思って、確認に行ったら、がけの上の方でビービーとブザーが鳴っていたのです。
あわてて仕掛けておいたクラッカーを2発ならしました。
そして家に戻って、また来るかとモニターを見続けたのですが、モニターを仕掛けたがけの下まではイノシシは現れませんでした。
さすがに怖くてその晩は現場を見に行けませんでしたが、次の日の朝、行ってみると、
ひとつのブザーが、引っ張られて鳴り続け、朝になっても弱々しく音を立てていました。
その日から雨模様で、防水仕様ではない防犯ブザーは、雨水でショートして誤作動してしまうので、
急遽、ペットボトルを切り取って半分に割って、雨よけにかぶせました。

これなら誤作動することもありません。

さらに、クラッカーも人間がイノシシを見つけてからひもを引っ張るより、イノシシに自分で引っ張らせた方がよいと言うことに気づき、
2本の鉄棒の間に針金を張って、その片方にクラッカーを繋ぎ、ひもが引っ張られるとクラッカーが爆発するようにしました。
雨が降っても大丈夫なように、最初から防水対策をしてあります。
これこそまさにブービートラップです。
人間て、どんどん悪いことを考えるものですね。(笑)
しかし、1度、防犯ブザーにかかった後は、このトラップを仕掛けたあとも、
1頭もイノシシは出てきません。
次の日に、もっと離れた場所で、イノシシのひずめではない3本指の足跡のけものが、やはり防犯ブザーにかかって、
あわてて逃げた跡がありましたが、それ以後、一度もかかりません。
夕方、辺りが暗くなってからがけのあたりに行くと、山の上の方から、何かが竹のヤブの中を通るような音がするので、
ブリキの1斗缶を棒でガンガンたたいて、脅かしているのも少しは効いているかもしれません。
しかし、気を抜くとすぐにまたやってきそうな気がします。
イノシシとの根比べですね。(笑)
負けねーぞ。(笑)