耕耘機の整備・補修

おやじさんが20年以上使っている耕耘機です。
三菱農機製のマイミニ MM501S エンジンは5馬力です。

ペンキは剥がれ、サビが浮き、オイルとガソリンで汚れています。
これを整備・補修します。

春に見たとき、エアークリーナーだけは見ました。
中身は空っぽでした。
ということは、キャブレターやエンジン内にほこりやゴミが直接入っています。

それにオイルキャップが割れて、抜けなくなっています。
のみならず、オイルも漏れています。
まずこれから直します。

おれたキャップを抜くために、エキストラクターという道具を買いました。
逆ネジが切ってあって、これをドリルで開けた穴にハンマーでたたき込み、タップホルダーで逆回しをしていくと、
はまったネジが抜けてくると言う仕組みです。

さっそくドリルで4ミリの穴を開け、

エキストラクターを金づちでたたき込み、

タップホルダーで逆回しをしてみましたが、・・・・・
なんと、エキストラクターがキャップの途中で止まるはずが、どこまでもするすると入っていくではありませんか!
プラスチックのキャップでは、エキストラクターなんか必要なかったみたいです。
結局、何回もドリルで穴をこじ開け、バラバラにしたキャップをこじり出しました。

そんなことをしているときに、大変なものを見てしまいました。
エンジンから動輪へパワーを伝えるVベルトが、ひび割れてボロボロです。
今にも切れそう。
しかも、その後ろのクランクケースあたりは、オイルと土が入り交じったドロでグチャグチャです。
これは掃除でしょう。

エンジンのシャフトに直結しているプーリーも汚れています。
徹底的に洗浄します。

ベルトカバーの裏も、オイルとほこりがべっとり。
でも、今回はここはいいや。
さわらないでおこう。
前に整備した人が、Vベルトのサイズを書いてあります。
少なくとも2回目ですね。

Vベルトはコメリで売ってました。
1本400円くらいでした。

クランクケースも、洗浄スプレーでここまできれいにしました。
これ以上はスチームでもない限りムリ。

シャフト周りもピカピカにしました。

マフラーのボルトはさび付いていてとうとう外れませんでした。
そのまま耐熱ペイントで処理します。

はい、600度の耐熱ペイント処理です。
きれいです。

Vベルトも取り替えました。
しかし、プーリーを掃除したとき、油が付いてしまって、後で回してみたとき滑ってしまいました。
あわててブレーキ洗浄に使う油除去スプレーで油分を取り除きました。
写真では、Vベルトの上側が、一部カバーの指示ステーの上を通っていますが、
後で回したときに異音がして気がついて、下を通るように付け替えました。

キャブレターの吸入口です。
じつはこのキャブもオーバーフローを起こしていました。
ホコリがいっぱい入ってますからね。
オーバーホールが必要ですが、今回はパス。

オイルと土まみれのホイールカバーも、ここまできれいになりました。

次はこのガソリンタンク。
ガソリンやけで白っぽくなっています。

リコイルスターターのカバーもサビが浮いています。
ここも補修します。

バランスウエイトの取り付け部分もオイルと汚れでベタベタです。
再塗装します。

ウエイトです。
黒いラッカーでペイントしました。

空っぽのエアークリーナーの中には、フィルターを丸く切って3枚重ねて入れ、外側を金網を切って丸くしたもので押さえます。
これならホコリは入らないだろう。
一番下の透明なカップには、何か入れるのかもしれませんが、分からないのでそのまま使います。

ペイントしてピカピカにしました。
中身も入ってますよ。(笑)

ガソリンタンクはきれいに洗浄してからペイントすれば良かったのですが、
そのままスプレーしたら油が浮いてきて、何回も塗り重ねする羽目になってしまいました。
下地処理は重要ですね。
しっかりやっておくんだった。

何回も重ねて塗りました。
この後、ホイールにも塗りました。

ハンドルも塗り直しです。

リコイルスターターカバーも塗り直しです。

次の日、乾いたところでマスキングを外してみると、・・・

お〜、なかなかきれいではないか。

新車とは行かないけれど、ヤフオクで売れるくらいにはなったかな。(笑)

と思ったら、新しくはめた代用のオイルキャップからオイル漏れです。
チェーンソウ用のオイルキャップですからねえ。(笑)

仕方がないので、パッキンのゴムを2枚買ってきて、かませてみました。
結果はオーライ。
中古部品はさっそくヤフオクで買いましたが、それが届くまで、とりあえず、これでOKです。
整備・補修完了!(笑)