中古田植機の修理

これが2万円で買った田植機です。
外見はまだまだ新しそう。

動画はこちら。

エンジンは川崎重工業製のFG110G、4サイクルエンジン、ガソリン燃料で、105ccで、2.4馬力です。

さっそくエンジンをかけようとリコイルスーターを回したら、
なんとエアークリーナーのあたりから、黒いオイルが垂れてきました。
むむむ・・・・・。
エンジンはかかりませんでした。
やっぱり中古だなあ・・・。(笑)

原因は、これ。
キャブレターしか考えられません。
この写真は掃除した後のもので、初めはもっと汚れていました。
しかも、オーバーフローしたガソリンを外へ逃がすドレンパイプを結束バンドでしばってありました。
それではオーバーフローしたガソリンの逃げ場がなくなり、エンジン内に入り込んでしまうはずです。
すぐに結束バンドを外しました。

動画はこちらです

カバーを外し、修理にかかります。
ガソリンタンクはプラスチック製で、さびの心配はないのですが、小さいですね。

キャブレターの入り口に付いている黒い丸いのがエアークリーナーでした。
この下の穴から黒いオイルが垂れてきたのです。
変だなあと思って外してみたら、エンジンの方からブローバイガスという燃え残りのガスを戻すパイプが来ていました。
ということは、エンジン内部のオイルとガソリンの混じったやつが出てきたことになります。
しかも、ふたを外してみたら、エアークリーナーの中は空っぽ、汚れた空気もゴミも、そのままキャブに入り込むようになっていました。

キャブレターを分解し、洗います。
クリーナーを使って、一つ一つの小さなパイプや穴を掃除します。
しかし、フロートを取り付けてあるピンがどうしても抜けなくて、仕方がないので丸ごとクリーナーの液に1晩漬けておくことにしました。

キャブの取り付け穴からゴミが入らないように、タオルでふさいでおきました。

その他の部品はできるだけぴかぴかに掃除しました。
エアークリーナーの中には、水槽の上部フィルター用のフィルターを買ってきて、丸く切り抜いて入れました。
何にもないよりゴミは食い止められます。

一晩たった様子です。
やっぱりフロートは外れませんでした。
と言うことは、ニードルバルブというバルブの掃除ができません。
詰まってなければいいのですが・・・。

エアクリーナーを取り付け、パイプ類を取り付けて、元通りの状態にしました。
キャブはぴかぴかです。

お次はガソリンの混じってしまったエンジンオイルの交換です。
オイルはコメリで4Lで1400円くらい。規格は10W30です。
オイルパンの下のドレンボルトを外して、オイルを抜きました。
廃油処理は0.45L しかないので、段ボールの廃油処理セットを買ってきて、燃えるゴミとして出します。

燃料切り替えスイッチも外して掃除しました。
停止位置にすると燃料漏れは止まりますが、運転位置にすると、ドレンパイプからぽとりぽとりと垂れてきます。
ここもガスケットがだめかな。

オーバーホールして、エンジンを再始動したとき、いちばん難しかったのが、バネの付いた2つのボルト、バルブ調整です。
最初は、エンジンはかかるんだけど、波打ったような脈動がして、そのうち止まってしまいます。
2つのボルトを何回も調整して、やっと安定して回るようになりました。

やっとキャブレターのオーバーホールが終わりました。
動画はこちらです。


さっそくエンジンをかけてみると、
動画はこちらです。


エンジンがかかった動画です。

前進、後退、植え付け動作もばっちりできました。
ただ、キャブからの燃料漏れはまだ続いています。
修理完了まであと一息です。