相州小田原城探訪

ゴールデンウイークが始まりました。
でも、いろいろ用事ができてしまって、遠くには行けません。
仕方なく、近くの歴史探訪に決めました。
今回は相模の国、北條氏の小田原城です。
まだ一度も行ったことがなかったのです。
この辺りの子どもたちは、何やら子供会で遊びに行ったとかいう話も聞いたことがあるので、
そんなに歴史的なものは期待できないのかな・・・、
と思いながら出かけました。
行きも帰りも箱根新道を通りました。
バイクは片道200円でした。
距離的にはとっても近く、40数qしかありませんでした。
往復で100Km弱でした。

箱根越えの時には、暑いだろうと思ってメッシュのジャケットを着ていったら、ものすごく寒かったです。
ところが、小田原城に着くと、暑い暑い。
最初にバイクを駐めた近くに入口の橋がありましたが、どうも正門ではなさそうなので、
東側に回りました。

看板によると、南側のお茶壺曲輪と言うところにかかったお茶壺橋というらしいです。
パスして東側の正門に向かいます。

南東の角の石垣です。
駿府城に比べるとさすがにちょっと小さいけど、なかなか立派。

門が見えてきました。
馬出(うまだし)曲輪につながる馬出門です。
小さいけどなかなか立派。

壁には戦国の城らしく、銃眼が作ってあります。

もう少し北側には、学問橋とかいう赤い橋もありました。
今回はパス。

馬出し曲輪から見えた二の丸の櫓です。
小さいけどなかなか立派。

馬出曲輪の中に、銅(あかがね)門という二の丸へ入る門の説明がありました。

この住吉橋という橋を渡った向こう側に見える門らしいです。
門というより、ほとんど駿府城の巽櫓のようです。

看板によると江戸時代の再建のものが明治5年まで残っていたらしいです。

門にたどり着くまでの防御が固いです。
この橋を渡り、左に曲がると、

見えました。
あかがね門です。
でかい。
立派。
木でできた門に銅板が貼り付けてあり、それが名前の由来らしいです。

中に入ると二の丸です。
ここもけっこう広いです。
明日の五月三日は、北條五代まつりとかなんとかで、イベントの準備をしてました。

そして二の丸から、いよいよ本丸へ進みます。
今度は階段です。
かなり高い。

その登り口に、小田原合戦の看板がありました。
歴史の舞台だけに、実感を持って読んでしまいました。
1人で読んでいたら、いつのまにかおおぜいの人が集まってきて、
10人くらいになっていました。
ビックリして、その場を離れました。

ここは二の丸の中に作られた本丸の前の堀の跡です。
発掘調査によって、水堀であったことが確かめられていますが、
まだ整備中で、菖蒲畑になっていました。
ゆくゆくは元の水堀に復元する予定らしいです。

こちらは西側の堀の跡。

本丸の堀の説明板です。
ていねいです。
いよいよ階段を上って、本丸に入ります。

すごい傾斜の階段です。
元々山だったところを切り取って、まわりを堀にして本丸にしているようです。

本丸への階段。
傾斜が急です。

いよいよ本丸の門です。
常磐木門というらしいです。

で、でかい。
どんどん本丸に近づくに従って、構造物が大きくなっていく。

常磐木門です。

本丸に入りました・・・、
と思ったら、なんと象がいます。
えっ・・・・・?
動物園?
じゃないけど、何となく昔の三島の楽寿園を思い出させます。

その奥に、大きな松の大木の向こうに、ようやく天守閣が見えました。
で、でかい。
立派。
もちろんコンクリートの復元ですが、外観は昔とたいして変わらないでしょう。

きれいです。
こんな立派な城があったとは。
北條氏もたいしたもんです。
いや、江戸時代の城の復元で、北條氏の城がどんなだったかは、
今となっては、ほんとはわからないのかな。

この天守閣の向こうには、遊園地まであって、家族連れの憩いの場になっているようです。
なるほどそれで子供会で来たって言う子がいるわけだ。

いよいよ天守閣に上ります。
またまたすごい傾斜。

天守閣のてっぺんからの展望は見事でした。
裏側は、元は山だったところです。
切り取って空堀にしたのでしょう。

西側には、箱根山の山裾に、秀吉が建てたという石垣山の一夜城のあった山が見えます。
この辺一体を秀吉の軍勢がぐるっと取り囲んでいたのでしょうか。

南には相模湾と伊豆半島。
小田原合戦の時には、ここにも軍船があふれていたのでしょうか。
信玄も謙信も落とせなかったこれだけの名城を落としてしまったんですから、
秀吉の大軍はよほどすごかったのでしょう。
今となっては、ちょっと広すぎて想像もできませんけど。

これで、武田の躑躅が崎館、北條の小田原城と来たら、
次はやっぱり謙信の春日山城。

でも、遠いんです。
日帰りじゃ無理だし・・・。(笑)
いつか泊まりがけで、ゆっくり行きたいですね。