2003年の車検

 今年の車検は、ちょっと忙しくて受験前に全く整備をする暇がありませんでした。
そこで仕方なく、ほとんど溝がすり切れてスリップサインが出そうになっていたタイヤを
新品に交換した以外、ほとんど整備はしないで、ほんとの点検だけで受験することになりました。

 いつもは家の近くのコイン洗車場で下回りの洗浄をして、タイヤをはずして
シャシーブラックという黒いスプレー缶の塗料をシャーシーに塗ってから持っていきます。

 ところが、そのコイン洗車場が道路整備に伴う区画整理でなくなってしまったので、
下回りの洗浄さえできませんでした。

 受験の予約は、電話のテレホンサービスの音声対応の自動予約で、
8月19日の第3ラウンド(午後の初め)に取ることができました。

 さて、その受験の日です。書類審査は自動車検査票の下の方の使用者や電話番号などを
書き忘れていたのを書き足したり、継続検査申請書のマークシートのところを鉛筆書きでなく、
ボールペンで書いてしまったので、鉛筆でなぞったりして、何とか通りました。

そしていよいよ、車体検査です。
今までは、ほとんど大型トラックやバイクなどの多い2、3コースで受験していました。
ところが、今年は4コースへと行くように指示されました。

4コースは、車幅1.8m以下の四輪駆動車の指定コースだったのです。
私のサファリはオーバーフェンダーのついてないADです。車幅はちょうど1.8m。
外観検査の場所に行くと、その日はすいていて、前に誰もいません。
しばらく待っていたら、検査官が二人もやってきました。

そして私の車を見て、「こりゃコースにはいんないんじゃないの?」
「車幅はいくつ?」と聞いてきます。

「ちょうど1.8mです。」と答えると、「ああ、ちょうど入るね。」
ということで、初の4コースに入ることになりました。

ところが、入ってビックリ。今までの2コースと全然違うのです。
まあ、サイドスリップから始めることは同じですが、手前のローラーをひとつまたいで、
前輪をいきなり奥のローラーまで持っていくのです。

 何だか分けがわからなくて、マゴマゴしてると、検査官が「はい、もっと前へ前へ・・・。」
とか、誘導してくれます。

 言われたとおり奥のローラーへタイヤを載せると、なんと後ろのローラーが自動的に動いて、
後輪の場所へと勝手に移動して来るではありませんか!

「うわっ、なんだこれ! いつの間に こんなになったんだ!」と、あせったあせった。

 そして、2コースでは前輪のブレーキ、後輪のブレーキ、スピードメーターの順番だったのが、
いきなりスピードメーターから始まるのです。
 しかも、それを指示する電光掲示板も、今までのものとはタイプが違います。

 しかも、2コースでは天井からぶら下がったスイッチを運転席まで引っ張って手に持って、
手動でスイッチを押すのに、ここでは40キロになったところでパッシングをするのです。

 それが済むと4輪同時にフットブレーキ検査。それが済むとすぐに駐車ブレーキ検査。
それが済むと、同じ場所でヘッドライト検査。

 あっという間に車に乗ったまま4つの検査が済んでしまったのでした・・・・・。

 その日は何だか狐につままれたような気持ちで、新しい車検証と
フロントガラスに貼るシールを受け取って家に帰りました。

 しかし、どうにも気になって、ほんとに全ての検査機器が新しくなってしまったのか、
8月29日にもう一度、車検場に確かめに行ってきました。

 恐る恐るコースを見てみると、・・・・・

なーんだ、あるじゃない、今までの同じ検査機器。
結局、2,3コースはローラーがひとつの古いタイプの検査機器で、
4,5コースはローラーが二つで、前後同時に検査できる新型の検査機器だったのです。

 2,3コースの方には電光掲示板も見慣れたいつものやつ。あ〜よかった。(笑)

ということで、来年からは古い検査機器の2,3コースにしてもらうよう、
頼むことにしようと思ったのでありました。

 そうそう、いつものように、車検が終わった後で、ディーラーでブレーキの点検と
ブレーキフルードの交換もしてもらいました。
これだけはプロにやってもらわないと1年間安心して車に乗れませんから。

 今年はそうしてディーラーの整備が終わった後、オイル交換やオイルフィルターの交換、
エアフィルターの交換、下回りの塗装などをしたのでした。

何だか変な車検ですねえ。(笑)