車検前の整備その1

今年もユーザー車検の季節が来ました。今年は皆さんからのご要望の多い、(と思われる(笑))
車検前の整備について少し説明します。
下の写真が主な道具と材料です。

こちらはディーゼルエンジン用エンジンオイル。CD級10W30というグレードのもの。
20Lで4000円ぐらいだったかな。去年の残りが6Lありました。
サファリはフィルター交換まですると約10L使うので、不足ですね。

ということで、同じカストロールのCD級を探したのですが、もうありませんでした。
で、富士興産という会社のFKマッシモというオイルにしました。3軒回って、いちばん安い20Lで4179円也。
全然知らない会社だけど、ま、同じCD級だし、混ぜてもいいでしょ。

こちらは車体の下、シャシー塗装に用いる塗料。1本920円と、けっこう高い。4本で3680円。
これをやっとかないと、ボディーの下がどんどん錆びちゃう。高いけど仕方ない。

こちらはエアーフィルターの中身、エアーエレメント。駅北の日産部品静岡で2877円。
ほんとは4万キロくらいで交換することになっているのですが、毎年1万キロ位で替えてます。
吸気効率が下がって、黒煙が出るのはいやなので。

こちらは左側の2つがオイルフィルター。サファリはオイルの量が並じゃないので、乗用車クラスのが2つ必要です。
これは町中のさるディスカウント店で買ったんだけど、超激安の640円!だけど、後でとんでもないことが・・・。
右側はブレーキなどのクリーナー。417円。

こちらは油圧式のジャッキ。一応2tまでOK。重量も重いけど、けっこうピストンを動かすのも重いです。

こちらはジャッキアップスタンド。上のジャッキで持ち上げて、
はずれても大丈夫なように、このスタンドを車の下に入れます。

これもなかなか便利。車の下にもぐる時に使うタイヤ付きの板。
名前は、え〜っと、何だっけ?とにかく便利。

まずはこれらを車に積んで、駐車場へ向かいます。自宅では狭くてできないので。

こうして駐車場へ到着。といっても、徒歩1分ですけど。(笑)
今日は平日なので、駐車場はガラガラです。
サファリの全長は4m88cm。まあ、長さはクラウンとかセドリックくらいだけど、
前後のタイヤの間の距離ホイールベースが2m97cmあります。
そのため、最小回転半径は6.7m、つまり幅が14m近くある道路でないと、Uターンができません。
これはつらい。

このサファリも、もう丸9年になります。走行距離は9万キロを超えましたが、まだまだ走れますね。

前から見たサファリ。この車はADというグレードで、オーバーフェンダーが付いてないので、車幅は1m80cmです。
小型車枠より10cm広いだけなので、取り回しは楽です。でも、隣の軽自動車の車幅が1m50cmくらいですから、
約30cm広いことになります。
左右のタイヤの幅、トレッドは1m52cm。軽自動車のタイヤの跡をまたいでしまう位の広さがあります。

さっそくボンネットを開けて、整備開始。ノンターボの4200ccのディーゼルエンジンが鎮座ましましています。
まん中の黒い大きな部品がエアフィルター。まずここから。

エアクリーナーの回りのパッチン止めをはずし、手回しのナットをはずします。

右が1年間使ったやつ。黒い油で汚れています。排気ガスかなあ。左が新品です。

新しいやつをセットして、ネジ止めして、はい完成。

おつぎはオイルとフィルターの交換。オイルフィルターは、エアフィルターの後ろの下、
あんなに後ろの方にある水色の部品です。

そしてエンジンの中のオイルがたまっているオイルパンは、車体の下、前輪のドライブシャフトの後ろです。
赤い矢印のあたりにドレンプラグがあります。

これがドレンプラグ。#14のスパナで回します。

まずは、オイルパンの下に大きなバケツをオイル受けに置きます。

さっきのタイヤの付いた板の乗って、車の下へ滑り込み、ドレンプラグをはずします。

オイルパンから約10Lのエンジンオイルが流れ出します。バケツの3分の1位までたまります。
手前に見えるのは、トランスファーから前輪を動かすためにディフェレンシャルギアまで伸びている
プロペラシャフトの自在継ぎ手、だったかな。(笑)

これも同じのを、ちょっと後ろから。巨大なオイルパンでしょ。
グニャグニャ曲がっている棒は、前輪のスタビライザー。

これははずしたドレンボルト。今回は挟んであるパッキンも交換しようとして、用意したんだけど、
残念ながらタイプが違いました。これはお蔵入り。
前のパッキンを元に戻して、もう一度もぐってオイルパンに取り付けます。

次にいよいよさっきのオイルフィルターをはずします。それにはフィルターレンチを使います。

ところが、はずしてビックリ。なんと、タイプが微妙に違う。右の今まで付いてたやつは、ゴムの部分が細い。
それに対して、買ってきた640円のやつは明らかに幅が太いし、中心部の鉄の部品の高さも微妙に違うのです。
アチャ〜、これもだめ。こりゃたしか、古いタイプのTD42のフィルターだ。
安物買いの銭失いですね。しょうがないから急いで自転車でジャンボエンチョーへ走り、今のタイプのを買いました。
1020円でした。ところが、1個しか在庫がない。あ〜あ、ま、もう1個は後でいいか。

二つ並んだフィルターのうち、奥の方を新しいのに交換して、手前のは古いのを付けて、一応完成。
次に新しいオイルを入れます。最初は前の残りのやつ。4Lのオイルジョッキを使います。

オイルキャップは、エンジンの真上。いちばんわかりやすい大きなやつ。

ここからいっきに4L流し込みます。まだまだ入ります。

カストロールのオイルは6Lで終わり。お次は新しいFKマッシモのオイル。
20Lはなかなか重い。

じょうごを使って無事10Lのエンジンオイルを入れました。

オイルキャップを閉めてできあがり。

オイルの量が足りているか、オイルレベルゲージを抜いて調べます。エアクリーナーの上の黄色い取っ手です。

とってもきれいなオイルが十分入りました。OKです。

ついでにブレーキフルードも見ます。十分。交換は後でディーラーに依頼します。

バッテリーの液量も十分。サイズは95D25Lだったかな。去年替えたばかりだから、強力です。

パワーステアリングのフルードも十分。ちょっと汚れてるかなあ。

冷却水もリザーブタンクに十分。この前の冬、ウオーターポンプが壊れて、交換したばかりだから、
全く問題なし。(その、この前が大問題でした。(笑))

ファンベルトも異常なし。これも確か、5万キロの時、交換したかな。

ついでに、めったに見ないオートマチックミッションフルードの点検。
オイルフィルターの奥の方の赤いレベルゲージ。

これも、やや汚れているけど、まあ問題なし。
オートマの調子はまずまずです。

今日買ったオイルに、使った量と、残りの量を書いておきます。
来年わかりやすいように。たぶん忘れてしまいますからね。

そして、最後がこの廃油10Lの処理です。たいへんです。

1Lのオイルジョッキと、漏斗を使って廃油缶に入れます。こぼさないようにゆっくりと。

ハイ、キレイ(でもないか)になりました。
あとは古タオルでふき取ります。

オイル交換セットを、もとのようにしまっておしまい。
ちなみに廃油はガソリンスタンドに持っていって引き取ってもらいました。
前のと合わせて10Lちょっと、作業料と言うことで210円でした。
(前のガソリンスタンドは、ただだったんですけどね。)
しめて時間的には3時間弱。あ〜疲れた。
まだ、下回りの整備が残ってるよ〜。