25年度の籾すりと精米

11月1日に脱穀してから4日たちました。
いよいよ精米に入ります。

4番の田んぼからとれた7袋の新米です。

じつは、11月1日の脱穀が終わった日に、精米器に米を入れて、いざ、精米となったときに、精米器のモーターが回らず、
ブレーカーが落ちてしまいました。
精米器の故障です。
ホッパーの中には、そのとき中断した籾が、そのまま残っています。
最初の仕事は、この籾を取り出すことでした。

籾をあらかた出した後、表にシートをしいて、精米器を引っ張り出しました。
ひっくり返して、中に詰まった籾を全部出しました。
ちなみに家の精米器は、マルマス製の循環式精米器マスペットGL−1という形式のものです。
いまでもこの形で売られています。
循環式というのは、上のじょうごのようなホッパーの中に入れた籾が、下のドリルの刃のような
精米部を通って、再び上のホッパーに上がり、また循環していくうちに、きれいに精米される仕組みです。
ドリルのような刃で籾殻を外すのではなく、狭い刃の間を通るとき、籾殻同士がこすれ合って、きれいになる仕組みのようです。

ついでに仕組みを見ながら分解掃除します。
これは、シャッターと行って、もみをホッパーから機械の中へ落とすところです。
閉でしまり、籾が落ちなくなります。
全開で全て開きます。
全開にすると、抵抗なく精米部へ入っていきます。
精米は、その間です。

ここがシャッターが付いているホッパー下の部分です。
今は全開で、何も見えません。
写真に見える菜箸は、おばあちゃんが籾殻のつまり防止に貼り付けたものです。
籾がしめっているとき、このはしがあるとスムーズに落ちるらしいです。

ここは操作パネルです。
左がタイマーのつまみ。
右が抵抗レバーです。
このレバーを下げると、ホッパーの下に付いている抵抗板が動いて、籾の流れに抵抗を加えたり、
反対に抵抗を減らしたりできます。
抵抗板は、籾が精米部から上のホッパ-へ戻るところに付いています。
抵抗をあげると、籾に強い圧力がかかり、きれいになりますが、
新米のような柔らかい米の場合には、米が割れてしまいます。
米の様子を見ながら、抵抗の大きさを変えてやらなければならないようです。

ここが抵抗板です。
今、抵抗板がまっすぐ上を向いて立ち、抵抗がない状態です。
抵抗レバーを下げると、この丸い板が次第に下がって下から上がってくる籾が通過する面積が狭くなり、抵抗が大きくなります。

ここは、籾殻くずと、米を分けるネットの部分の点検口です。

開けると、このように籾殻くずが落ちる網目が見えます。

ここは、モーターと精米器をつなぐベルトが入っていました。
白いプラスチックのネジを回せば外れました。

ホッパーを外して、ベルトも出して、全て点検してみましたが、どこにも異常はありませんでした。
でも、スイッチを入れると、モーターが回らずに、ブレーカーが落ちます。
変だなあと思って、スイッチを入れた後、ひょいとベルトを回してみたら、ブ〜〜〜〜ンといって回り出しました。
エッ!  何? 直った?
結局、何が原因だったのかよくわかりませんが、直ってしまいました。
よかったあ。(笑)

ここは精米後の米の排出口です。
終わるまで閉めたままです。

またまたエアコンプレッサーとエアダスターの出番です。
前回のエアダスターは、パイプが短くて、箱の奥の方まで届かなかったので、パイプの長さ50センチの新しいダスターを買ってきました。
なんと980円です。
安い!(笑)

精米の手順は、この操作盤に書いてあります。
始めに、この通りにやってみたのですが、よく見ると「籾搗(もみつき)は説明書を参照」と書いてあるではありませんか。
なに、説明書?
ないだろうなあ・・・。
と思っていたら、なんと、ありました。
3番の米を精米しているとき、たまたま精米部屋の壁に、ビニール袋に入れてつり下げてあるのを見つけました。
でも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、すっかりそのことを忘れていて、いつも精米の所しか見ていなかったのです。

タイマーの所を見ると、ヌカ取りという表示もあります。
これは、最後に残った籾殻やヌカをきれいに取ることなのですが、これもやっていませんでした。
どうりで精米したはずなのにワラくずが多いはずでした。

これは3番の米を精米しているところです。

できあがった米は、まだヌカ取りのやり方が甘くて、ワラくずだらけでした。
仕方がないので、扇風機で米とワラくずを選別する風選をしました。
どうしても少しのワラくずは入るので、唐箕があるといいなあ。

米1斗の中に、これだけのワラくずやヌカが入っていました。

4番の米の時には、ヌカ取りを念入りにやったので、ワラくずの量はとても少なくなりました。
最後に、23年産の古米をやったときには、すっかりやり方に慣れ、とってもきれいに精米できました。
そのときの精米の様子は、次の動画で見てください。

25年度の精米・1・籾すり

25年度の精米・2・精米

25年度の精米・3・ヌカ取り