夏にはあんなにいっぱい来ていたシカもイノシシも、この頃はとんと出ません。
山にはドングリとか、山芋とか、食べ物がいっぱいで、里に下りてくる必要がないのでしょうか。
それとも、猟が始まって、猟師と犬に追われて、天城の山深くに逃げてしまったのでしょうか。
そういえば、川の向こうで昼間も鳴いていたシカの鳴き声も、この頃は全く聞こえません。
出ないとなるとなんだか張り合いがなくて、寂しいものです。(笑)
センサー式のカメラも、毎晩、風でそよぐ葉っぱの動きばかり捉えています。
そしていつの間にか、夏みかんがこんなに大きくなっていました。
まだ少し青みがかっていて、酸っぱいだろうと思います。
いつ頃から食べられるのかな。
そして私の今日の仕事は、これです。
平成24年産、つまり去年の米7袋、モミで210キロはあります。
これを何とかしなければ、いつまでも新米に混ぜて食べなければなりません。
安い値段でヤフオクで売ることにしました。
買い手が付いて、いよいよ精米して出荷です。
まずは、精米前に唐箕でワラくずなどのゴミを取ります。
それを精米機にかけて、ひたすら精米します。
できたらそれをもいちど唐箕にかけて、混ざった籾殻くずなどを取り、
袋詰めにして、段ボールに入れて、郵便局から出荷します。
うちには米選別機がないので、割れ米や、脱穀しきれなかったモミや、ヒエの実なども混じります。
そのことも出品の時に明示して、それも含めて10キロ1000円で売りました。
送料がだいたい関東あたりまでで800円くらいですから、10キロ1800円くらいと、市販の新米の半分くらいの値段です。
心配していたより売れました。
もうけはほとんどないですけど。(笑)
全部合わせても、中古の田植機1台分にもなりません。
でも、安くて安全な米をほしい人が買って喜んでくれて、24年産の在庫がはければいいのです。
次の日も、また、出荷が続きました。
ところが、問題発生。
タイマーで30分くらいかけておいて、買い物に出かけている間に、なんと、もみ殻があふれてしまい、
精米機の中に詰まってしまったのです。
しかも、精米部の大事なネットがはずれて、もみ殻の中に落ちていました。
そして、もみ殻が排出されない状態で、抵抗がかかり続けたため、精米部の金属のネットが一部破損していました。
うわ〜、大変だ、どうしよう!
精米ができなくなったら、出荷ができない!
米を待ってる人になんて言おう?
この辺にコイン精米機はあったかなあ?
なんて、いろいろなことが頭の中を駆け巡りました。
人間て、困るといろいろなことがいっぺんに頭に浮かぶもんですね。(笑)
在庫はまだこんなにあります。
でも、ネットを取り付けて、精米してみたら、何のことなくきれいに精米できました。
は〜、よかったあ。(笑)
ただ、破れたところから米がこぼれ落ちるので、タイマーが止まった後、もう一度、
ヌカ箱の中の米を拾って、唐箕にかけて、元の米の所へ戻してやらなければなりません。
手間はかかりますが、米を捨てることにはなりません。
いよいよ今週最後の日です。
またまた出荷は続きます。
でも、必死で精米し続けて、とうとう在庫はこんだけになりました。
米袋にH16と書いてありますが、親父さんたちは古い米袋を使い回していたのです。
ちゃんと生産年を書き直しておかないとまずいでしょうねえ。
16年産の米なんて食べられるはずがありません。
さあ、とにかく、あとちょっとです。
ガンバレ!(笑)
この精米機にはほんとに脱帽です。
古い機械なのに、よく頑張ってくれます。
破れたネットも、ネットで調べて富山の製作会社に頼んだら、通販で売ってくれることになりました。
これでまた、しばらくは使えます。
来週は、全ての24年産米を出荷できるかな。(笑)